2018-01-01から1年間の記事一覧

道のり 時間 距離

誰がなんと言おうと、2018年というこの年は四半世紀の僕の人生の中での分岐点であったし、凡庸な言い方ではあるが辛い1年であった。僕は器用貧乏であるが故に、挫折という物とは縁の無い人生であった。六割位の力で物事に当たればだいたいは上手くいく。しか…

英国退屈日記:万国共通

両耳に嵌めたイヤホンからはアンディウィリアムスのAlmost Thereが流れている。ボクシングデーのセール商戦を病み真っ只中の身体で戦い抜き、ボンドストリート駅の階段を下り、ディストリクトラインに向かっていた。小サビでアンディがいよいよパラダイスを…

アブラマシマシ

鼻水が止まらない。身体から全ての水分が無くなっても尚、この鼻水は止まらないのでは無いだろうか。ニュージーランドで発生するメタンガスの約半割りを羊のげっぷが占めるらしいが、人間から出る鼻水も負けず劣らずの勢いで石油の消費量を占めているのでは…

英国退屈日記:性格

只今こちらは夕方の6時半。クリスマスイブということもあり、街中は人ごみでごった返し、幼稚園児の団体行動の様な有様である。そんな中僕はというと、サウジアラビア人のマハメッドとアハメッドに連れられ遅めの昼食にイエメン料理を取った。アラブ料理と一…

英国退屈日記:クリスマス

小学4年生の頃であっただろうか。 その日父はオレンジのポロシャツを着ていた。 僕の父はオレンジ色に目がない。 その夜、庭に面したドアからサンタクロースが プレゼントを持ってやってきた。 目が痛くなる程赤い衣装にシミひとつ無い白い髭を蓄えたサンタ…

乾麺のススメ

友人とブログについて話している際に、 不意に「ペヤングの作り方書いてよ」と言われた。 うまく寝付けなかった夜だったので書いてみることにした。 その友人と合作で作っていたのだが、 説明書きに何故か突如、ワタナベ君とさよ子が現れる。 支離滅裂な内容…

英国退屈日記:ウィスキー

「ハッピー ラッキー ウィスキー」 大きく口をあけてもう一度。 「ハッピー ラッキー ウィスキー」 反吐が出るほど嫌いな百貨店の研修で 必ずやらされる笑顔の作り方である。 今日の題は笑顔でもなく、百貨店でもなく、ウィスキーについてだ。 何故か僕は蒸…

英国退屈日記:拘り

Tシャツはポロの白無地。 靴下はブルックスブラザースのこれまた白無地。 歯ブラシは、かなやブラシの馬毛。 整髪料は大島椿。 香水はLELABOのGAIAC。 トラウザーズはダブルの巾4.5センチ仕上げ。 他にももっとあるが、これらは僕の拘りだ。 書いていて嫌に…

人相、易断本

”こんな易なんてもので人の運勢なんてわかる訳が無い。” 寅さんの言葉だ。 大いに賛成である。 ただ最近思うのだが、人生には大きな流れというものがあって それには抗えないのである。 出来る事と言えば、来たる激流に耐え得るべく、苦し紛れの息継ぎくらい…

英国退屈日記:エピソード

一体、いつになったら止むのか。 こちらの人間は6月の雨の如くひたすらに話している。 特にスペイン人のそれはひどい。 梅雨どころでは無い、台風24号辺りの大型の暴風雨だ。 何を話しているのか聞く方が野暮である。 内容はなんでも良いのだ.。 ヨーロッパ…

英国退屈日記:朝食

こちらに来てからというもの、僕の朝食といえば、決まってクロワッサンとホットラテ。ホルボーン駅にあるチェーン店で買うと決めている。ラテなんかは既にミルクがカップに入れてある状態で常時4つは待機しており、それに10秒でドリップされるエスプレッソを…

愛をあるだけ、すべて

恐らく携帯で見ている人が多いだろう。 僕はパソコンで書いているので、携帯とでは反映のされ方が異なるらしく 読み辛い文章になってしまっている。要検討。 ところで僕の好きな言葉に「割愛」というものがある。 意味としては”惜しいと思いながら、捨てたり…

英国退屈日記;自己紹介

伊丹十三。怒れる老人。 僕の好きなものに、怒れる老人というものがある。 例えば、柳宗理、岡本太郎、コルヴィジェなんかである。 何かを為し得た後も、怒りのエネルギーが枯れない彼らの情熱を’老害’と一蹴してしまう事は出来ないだろう。 アイリーングレ…