英国退屈日記:性格

只今こちらは夕方の6時半。

クリスマスイブということもあり、

街中は人ごみでごった返し、

幼稚園児の団体行動の様な有様である。


そんな中僕はというと、

サウジアラビア人の

マハメッドとアハメッドに連れら

遅めの昼食にイエメン料理を取った。

アラブ料理と一緒くたにしがちであるが、

イエメン料理とイラン料理では

全く違うものである。

日本語には発音が無いので、

表記が難しいのだが、

ハニースと呼ばれるものを食べた。

英語表記では、Haneed(ハニード)と言う。

ターメリックライスの上に

仔羊を香草で蒸したものを

乗せただけのものである。

独特の匂いがあるものの、

とても美味いであった。

もちろん、手で食す。

カトラリーは一切使用しない。

僕は人間の多数がそうである様に

右利きなのだが、左手の方が動作に

融通が効くことが多い。

ここでも危うく左手で

食すところであったが、

ご存知の通り、イスラム教では

左手は汚い物を触る際に使用する手であるから、

食事の際に左手を使用してはいけない。

人からペットボトルなどを受け取る際も

同様に左手で受け取ってはならないとのことであった。



昨晩爪を切っておいて良かったと、

ターメリックに塗られた黄色い右手を見ながら僕は思った。




そんな彼らの国では金曜日の朝に

必ず爪を切るということであった。

毎週金曜日の正午より礼拝がある為、

身なりを整える必要があるのだ。

その為彼らの国では金曜日は働かない。

金土が休日なのである。

僕らを含む多数の国と1日ズレているということになる。






僕の家は仏教の曹洞宗であるが、

僕自身は無宗教である。

飲み屋で野球と政治、宗教の話はしてはならないとよく言われるが、こちらではフットボールと宗教、セクシャルについてがタブーとされている雰囲気がある。


繊細な話であるには間違いが為、

語弊がない様にしたいのだが、

最近僕が気に入らないものの1つに、

セクシャルマイノリティを支援する

LGBT運動がある。

とりわけ最近のLGBT運動についてだ。

確かに同性婚が認められない地区が

圧倒的に多い等の不利益を被る点に関しては絶対に改善しなければならない。

ただ、僕が言いたい事はそうではない。


彼らは彼らでうまくやっているし、

僕らは僕らでうまくやっている。

此処には一片の相違もないのである。


法整備等の具体的なもの以外は、

余計なお世話なのだ。

部外者が関与する事ではない。


SNS上で、応援しています等の投稿を目にすることがあるが飛んだ見当違いである。

この投稿こそが偏見ということだ。


宗教も信仰したい者はすればいいし、

そうでなければしなければいい。

自らの善を押し売るから

拗れるのだ。


恋愛対象であったり、

宗教であったり、

国籍であったりは、

1つの性格や特性として

捉えればいいことではないか。


例えば、お喋りな性格の人がいたとする。

しかし自分は静かな方を好む。

この場合、自分はこのお喋りな人と

距離を置くだろう。

わざわざ近寄って行って黙れ!とは

言わないはずである。


それなのにも関わらず、

どうしていざ宗教、国籍、セクシャルマイノリティとなるとそうでは居られないのだろうか。


要するに自分に嵌らないものは、

距離を置けばいいだけの話だ。


反対に、自分にない人間性に興味を

持つ事も常であり、

そうであるならば、

異文化や他宗教に関心があって

当たり前である。


しかしそれらが

マイノリティーだからといって、

迫害を加えたり、

差別や応援"などは以ての外なのである。



シャツの袖をたくし上げ、

大いに右手を黄色に染めようではないか。


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“You, don’t, need to change 

It’s boring being the same

Flamingo, oh oh oh

You’re pretty either way”


Kero Kero Bonito/Flamingo 


https://youtu.be/rY-FJvRqK0E